関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の再稼働差し止めを命じた仮処分決定を取り消した福井地裁の異議審決定を不服として、住民側は6日、名古屋高裁金沢支部に保全抗告を申し立てた。

 高浜2基は原子力規制委員会による使用前検査中で、3号機は原子炉への燃料装荷が終了しており、1月下旬に再稼働する見通し。この抗告が認められた場合は、再び法的に再稼働できない状態となる。

 抗告理由として、住民側は「(異議審の決定は)福島第1原発事故がもう一度起きても良いと言わんばかりだ」とし、基準地震動(耐震設計の目安となる揺れ)や耐震安全性の合理性を認めた判断に反論している。

 住民側の抗告を受け、関電は「抗告申立書が届いておらず内容を承知していないが、引き続き安全性が確保されていることを主張、立証し、抗告の却下を求めていきたい」とコメントした。

 仮処分は福井県などの住民9人が2014年12月に申し立てた。昨年4月14日、福井地裁が規制委の新規制基準は「合理性に欠く」などとして高浜2基の再稼働差し止めを決定。その後関電が申し立てた異議審で同地裁は同12月24日、新規制基準に「不合理な点はない」などとして、4月の仮処分決定を取り消した。

 再稼働差し止めを求めた仮処分申し立てが同24日に却下された大飯原発3、4号機(おおい町)については、「同支部で係争中の運転差し止め訴訟控訴審の判断を待ちたい」として即時抗告を断念した。

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