リラックスした表情でチームメートと練習する見延和靖(右)=2015年12月10日、東京都の国立スポーツ科学センター

 4年に1度の熱い戦いが再びやってくる。初めて南米が舞台となるリオデジャネイロ夏季五輪が8月5日、同パラリンピックが9月7日に開幕する。2020年東京大会に向けて試金石となるスポーツの祭典に、福井県勢は出場権をかけ、し烈な争いを繰り広げる。

 昨年11月のワールドカップ(W杯)優勝も「僕にとっては通過点」と言い切る。フェンシング男子エペの見延和靖(28)=福井県立武生商高出身、ネクサス=は「五輪でメダルを取ることが目標」と強い信念を持ち続ける。

 ロンドン五輪挑戦時の「失敗」が今に生きる。「当時は自信だけはあった。大学生レベルの大会はすべて優勝し、このまま五輪に出られると思っていた」と振り返る。

 しかし日本で1人だけが出場できる世界最終予選メンバーに選ばれず、北京五輪を経験した先輩が出場。「先輩に比べたら、自分の努力はまだまだ足りない。もっと体を作らないと出場すらできないと実感させられた」

 本気でメダル獲得を目指し4年計画を立てた。1年目に基礎体力を向上。2年目は技術面強化に力を入れ、イタリアや韓国で武者修行した。3年目は体力、技術面にさらに磨きをかけた。そして4年目の2015年度はメンタルを鍛錬。目標の世界ランク16位内に入り「計画は順調」だ。

 最大の目標は団体での五輪出場。「国を背負って戦いたい」。確かな力をつけた今、自信がみなぎる。

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 団体、個人ともに3月までの国際大会で獲得したポイントによる世界ランキングで主に決まる。団体は世界上位4カ国と各大陸上位1カ国の計8カ国が出場できる。団体出場国は個人戦3枠を獲得できる。個人戦ではこのほか団体出場国を除いた各大陸上位ランク者、各大陸予選を勝ち抜いた選手も加わり計32〜34人で争う。男子サーブルと女子フルーレは個人戦のみで、それ以外では団体戦もある。

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 見延和靖(みのべ・かずやす)1987年7月15日生まれ。福井県越前市(旧今立町)出身。南越中、武生商高、法政大を卒業。10年からネクサス(群馬)所属。中学時代はバレーボール部。武生商で競技を始めた。全身どこでも突けばポイントになるエペ種目の選手。身長177センチ、28歳。

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