横断歩道を渡っていた児童の列に車が衝突した現場=6月11日午前8時35分ごろ、福井県福井市長本町

 「キキーッという急ブレーキの音がして振り向くと車が衝突していた。(搬送された男児は)痛そうに泣いていた。すごく怖かった」。乗用車が突っ込んだ集団登校の列の後ろにいた6年男児は事故当時の様子を語った。

 通称「勝山街道」の交差点で起きた事故は、あわや大惨事になりかねない危険なものだった。
 交差点の東側の横断歩道前で信号待ちしていた5年男児は、近くにいた男性の「危ない」という叫び声を聞き、渡るのを踏みとどまった。その直後に目の前を車が通り過ぎ、西側の横断歩道上で止まったという。

 啓蒙小(福井県福井市)の大正秀哉校長は「軽傷だったのでまだよかった」と、大事故に至らなかったことに胸をなで下ろした。その上で「児童には信号が青でも危ないということを注意喚起していきたい」と話した。

 啓蒙地区では地域の高齢者ら15人ほどが「啓蒙みまもり隊」として、自主的に登下校時の見守り活動を行っているが、人数に限りがあり、信号機があることから事故現場の交差点では活動していなかった。

 一方で「交通量が多く、信号無視も目立つ。危ないと思っていた」(近所の60代男性)との指摘もあり、隊員でもある啓蒙公民館の佐々木昭博館長は「学校とも協議して事故現場の交差点に隊員を配置できないか検討したい」と話していた。

 福井県警福井署や福井南署などは6月12日、事故現場を含め、市内の通学路や主要交差点で一斉街頭指導を行う。

 また、福井市教委は啓蒙小に対し、改めて児童に注意して登下校するよう周知を依頼。12日には事故現場に職員2人が赴き登校を見守るほか、市内全域での登校時の見守り強化を交通指導員に求めた。

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 6月11日午前7時35分ごろ、福井県福井市長本町の交差点で、横断歩道を渡っていた集団登校中の啓蒙小児童の列に乗用車が突っ込んだ。男児6人が軽傷を負ったとみられ、6年生1人が左脚の軽い打撲などで病院に搬送された。

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