DIYの魅力や、まちづくりへの生かし方などについて議論したトークイベント=28日夜、福井市中央1丁目のコワーキングスペース「sankaku」

 自分自身で身の回りの空間をつくるDIYをテーマにしたイベント「DIYトークセッション」は28日夜、福井市のガレリア元町商店街のコワーキングスペース「sankaku(さんかく)」で開かれた。福井、東京、米ニューヨークで活躍する建築やデザインのプロ3人が、DIYをきっかけに暮らしを豊かにできる可能性を語り合った。

 本紙「まちづくりのはじめ方」企画班が参画するまちづくり会社「福井木守り舎」が開いた。

 DIY向けの資材や道具のウェブショップ「toolbox」(東京)を運営する荒川公良さん(36)=福井県坂井市出身=は、家造りは「新品・均質」が当たり前だったが、「雰囲気・デザイン・気持ちよさ」も基準になり得ると説明。住みながら自分で内装を仕上げる事例も交え、「自分主導で空間を編集する」という楽しみ方を紹介した。

 ニューヨークを拠点にするインテリアデザイナーの前田翼さん(31)=同県あわら市出身=は、過去に改装を担当したレストランの従業員たちと一緒に店内ディスプレーを作り上げた経験を披露。「従業員自ら作り上げた店内は、いつ訪れてもピカピカ。愛情をもって空間を長く大切に使うためにも、手作りすることは大切」と強調した。

 sankaku開設時のDIY作業を指導した大工の五十嵐亮さん(39)=同県越前町=は「DIYはコミュニティーづくりに生かせる」と強調。例えば、町内のごみステーションを住民で手作りすれば、地域の交流につながると説明し「まちが人をつくるのではなく、人がまちをつくる。福井の狭いコミュニティーだからこそ、個性あるまちづくりができる」と呼び掛けた。

 DIYで住まいづくりに挑戦したいという若者や、普段から近所の住宅の修繕をお手伝いしているお年寄りら約40人が参加。「ウェブ上に自分のDIYを紹介するサイトを立ち上げてはどうか」「年代物の部材をリサイクルできる仕組みがつくれないか」などの積極的な提案が相次いだ。

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