直木賞候補作となった宮下奈都さんの「羊と鋼の森」

 第154回芥川・直木賞(日本文学振興会主催)の候補作が21日付で発表された。直木賞には、福井市在住の宮下奈都(みやした・なつ)さんが「羊と鋼(はがね)の森」で初めて候補に入った。選考会は1月19日夕、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれる。

 宮下さんは、1967年福井市生まれ。高志高、上智大卒。2004年にデビュー作「静かな雨」で第98回文學界新人賞佳作を受賞。著書に「よろこびの歌」「田舎の紳士服店のモデルの妻」「メロディ・フェア」「誰かが足りない」「終わらない歌」「ふたつのしるし」、エッセー「神さまたちの遊ぶ庭」などがある。

 「羊と鋼の森」は、ピアノの音色に魅せられた一人の青年が、調律師として、人として成長していく歩みを静謐(せいひつ)な文章でつづった。

 候補作は次の通り。(敬称略)

 【芥川賞】▽石田千「家へ」(群像7月号)▽上田岳弘「異郷の友人」(新潮12月号)▽加藤秀行「シェア」(文学界10月号)▽滝口悠生「死んでいない者」(文学界12月号)▽松波太郎「ホモサピエンスの瞬間」(文学界10月号)▽本谷有希子「異類婚姻譚(たん)」(群像11月号)

 【直木賞】▽青山文平「つまをめとらば」(文芸春秋)▽梶よう子「ヨイ豊」(講談社)▽深緑野分「戦場のコックたち」(東京創元社)▽宮下奈都「羊と鋼の森」(文芸春秋)▽柚月裕子「孤狼(ころう)の血」(KADOKAWA)

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