福井市長選で3選を果たした東村新一氏=13日午後8時25分ごろ、福井市照手1丁目の選挙事務所

 「継続と発展」の現職東村新一氏と、「変化」を訴えた笹木竜三氏の一騎打ちとなった福井市長選は、約2万2千票の差をつけて東村氏が勝利した。難題だったJR福井駅西口再開発が一段落する3期目は、政治家・東村カラーをいかに発揮するか注目だ。

 盤石の組織力は、元衆院議員で、草の根を得意とする笹木氏への警戒感からより強固なものとなった。市議32人中29人に加え、国会議員や市選出県議も支援。推薦団体は過去最多の681に上った。“強い市長”の礎になる一方、足かせにならないかが課題だ。

 「議論を積み重ね、着実に仕上げることに勝る方策はない」とし、14年の曲折を経た西口再開発ビル「ハピリン」を“仕上げた”のは、2期8年の最大の功績といえる。ただ、そうした東村氏の政治姿勢は「着実、誠実」と「行政マン的で、スピード感がない」との賛否両論がある。選挙戦で▽夢を語る▽目標をはっきり示す▽速いスピードで実行する—を打ち出した笹木氏に一定の支持があったのは市民の不満の一端だろう。

 人口減少社会の中で、ハピリン開業後のにぎわい創出に加え、疲弊した周辺部再生という難題もある。中核市移行について「他の市町と連携を強め、福井県をレベルアップさせる」との覚悟を示したように、3期目は県都の首長として、強いリーダーシップに期待したい。

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