鉄道建設・運輸施設整備支援機構(旧鉄建公団)は十二日、北陸新幹線南越—敦賀間の工事実施計画の認可申請を国土交通大臣に行った。県内ルートの認可申請は一九九六年の小松—南越間以来。南越—敦賀間は同年のルート公表以後、手続きが遅れていたが、認可・着工へ向けようやく一歩を踏み出した。

 今後は、来年中にも開始するとされる建設計画(スキーム)見直し協議で、福井駅部までの早期認可を目指すとともに、福井以西をいつ、どこまで認可区間として組み入れるかが焦点となる。

 申請は全国新幹線鉄道整備法に基づき、建設主体の鉄道・運輸機構の小幡政人理事長が国土交通省を訪れ、松村龍二副大臣に認可申請概要図などを提出した。松村副大臣は「申請によって運輸機構、JR、国交省が力を合わせ、敦賀までを少なくともフル規格でやる意志がはっきりした。ぜひいい鉄道を造りたい」と受け取った。

 山本雅俊副知事、県会の山本文雄・北陸新幹線整備促進議連会長、山岸猛夫副議長も同席。山本会長が次の認可へスピードアップを求めたのに対し、松村副大臣は「小松までは一九八五年に認可申請され、まだ認可されていない。今週開かれる自民党の鉄道調査会で認可を早めるよう協議するだろうが、財源問題や計画の進ちょく状況による」と慎重に答えた。

 計画によると、工事区間は越前市大屋町に新設する南越(仮称)駅から敦賀市木ノ芽町の敦賀駅までの線路延長約三十キロ。最高設計速度は時速二百六十キロを想定している。総工費は約千九百億円だが、今回の申請では用地買収費、土木構造物建築費の約千二百二十億円を見込んでいる。

 工事区間は新北陸トンネル(約二○キロ)などトンネル部分が計二四・五キロと八三%を占める。主な橋りょうは日野川橋(二百七十七メートル)など四本あり、全区間の九六%がトンネルか高架橋、橋りょうとなる。

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