音響映像機器製造販売のオリオン電機(本社福井県越前市家久町、木崎重雄社長)は9日、電子基板の製造などを手掛ける丸富電機(本社福井県越前市家久町、小林義樹社長)から全株式を取得し、経営統合すると発表した。電子基板など電気電子受託事業における国内生産拡大が目的で、来年1月1日付で株式譲渡を受ける。

 丸富電機は2006年設立。国内外で音響映像製品などを中心とした企画・開発・製造、電気電子製品の受託事業を行っているオリオン電機とは、電子基板生産の相互委託を行うなど緊密な関係にあった。

 オリオン電機は、ことしに入って国内での電気電子製品の受託事業拡大を図ろうと、ラインの組み替えなど設備面や人員の増強に着手。丸富電機との協力をさらに深める可能性についても検討した結果、経営を一体化することで合意した。既に11月に、株式譲渡契約を締結している。譲渡される株式は280株で、譲渡額は非公表。

 株譲渡後も丸富電機は当面、これまで通りの従業員と設備で事業を続けながらオリオン電機の設備、技能によって品質、生産体制の向上を図る。両社の生産状況を見極めながら来年3〜4月をめどに、設備や人員をオリオン電機に移管、集中統合して一層の生産の効率化、生産品目の拡大などを図っていく方針。来年1月1日から統合までの丸富電機の社長は、オリオン電機の木崎社長が兼ねる。

 丸富電機の従業員は37人。オリオン電機は従業員約180人で、うち約50人が国内生産部門に従事しており、両社合わせて約90人体制で国内生産に当たることになる。

 オリオン電機は1958年創業。主力商品のテレビの価格競争激化などによって経営不振となり、コンサルティングを受けていたブレイン・アンド・キャピタル・ホールディングス(BAC社、本社東京)に事業譲渡。商号や雇用を維持した上で、ことし4月から新たにBAC社の子会社として再スタートを切った。

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