イラクで武装抵抗勢力の人質となったことがあるボランティア、高遠菜穂子さん(35)の講演会(福井新聞社後援)が十一日、敦賀市プラザ萬象で開かれた。自らの体験からイラクの惨状を紹介し「報道に対して見えない壁ができている。これらをヒントにイラク報道を読み解いてほしい」と訴えた。

 高遠さんは昨年四月、イラク・ファルージャ近郊で、ほかの日本人男性二人とともにイラクの武装抵抗勢力に拘束された。解放後八月からイラク支援を再開し、子供の就職支援、破壊された学校再建に取り組んでいる。

 憲法改正の反対運動をしている「九条の会・敦賀」が市民からメンバーを募り「高遠菜穂子さんの話を聞く実行委員会」を結成し、企画した。

 高遠さんは、初入国時何者かに撃たれたことや、米軍の掃討作戦に巻き込まれて死亡した住民の映像を紹介し「現地の放送局が軍の圧力で閉鎖されるなど”報道の見えない壁”ができている。正式に数えられていない住民の犠牲者は大勢いる。これらを踏まえて報道を読み解いて」と訴えた。

 イラクへの自衛隊派遣について来場者から質問があり「銃を持って人道支援はできない」と話した。

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