4日午後に発生したえちぜん鉄道本荘変電所(福井県あわら市)の停電は復旧作業が長引き、三国芦原線の大関—三国港が5日始発から運転を休止。同日午後6時に復旧し運転を再開したが、4、5の両日で上下線合わせ51本が運休となり、約1500人に影響が出た。同社によると、停電の原因は、信号機などに電力を供給する電線の部品が、塩分を含んだ強い雨風で絶縁能力が低下したためという。

 問題のあった電線の部品は「がいし」と呼ばれ、電線と電線を支える構造物の間を絶縁する器具。塩分を含んだ雨や強風により、絶縁能力が低下すると電気が漏れ、十分な電力を送れなくなる。

 4日午後1時50分ごろ、本荘変電所が停電となり、同線本荘—三国港間の信号機や踏切、駅への電力供給ができなくなった。

 同社では停電発生以降、停電区間にある送電線の「がいし」の洗浄作業を始め、夜通し続けたが完了せず、5日も作業に当たった。

 4日は人力により踏切設備や信号機を使わない方法で運行を続け、ラッシュが終わった午後8時からは運転を取りやめ、代行バスを運行させた。5日は停電の復旧作業に当たる社員を増員したため、人力による運行はできなかった。代行バスも利便性が悪いとして運行させず、路線バスなど別の交通手段利用を呼びかけた。同社では運行休止の間、対象区間の各駅に社員を配置し、訪れた利用客に運行休止を説明した。

 同社によると2012年4月にも塩害と考えられる停電があり終日、人力により運行した例があるという。

 同社では「がいしを洗浄するには送電を停止しなければならず、定期的な整備は難しい」と説明している。

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