三谷セキサンによるくい打ち工事のデータ流用が明らかになった福井県越前市北新庄小体育館=26日、同市北町

 「まさかこの学校で」「子どもががっかりする」。福井県越前市北新庄小体育館改築工事でのくい打ちデータ流用が明らかになった26日、同校に通う児童の保護者や学校関係者からは驚きと落胆の声が聞かれた。

 同校の土井内絹子校長によると、データ流用について市から連絡を受けたのは同日朝。「残念な思いが強い。昨年8月に竣工式があり、子どもたちはぴかぴかの体育館に大喜びだった。流用を伝えれば、きっとがっかりするだろう」と肩を落とした。市の方針に従い、これまで通り使用するとし、休み時間にはボールを使って遊ぶ児童の姿がみられた。

 下校時に1年生の子どもを迎えにきていた40代の母親は「他県の話と思っていたが、まさかこの学校であるとは。地区の避難所にもなっているのに…」と話し、2年生の孫がいる60代女性は「新しくなった後、町内行事で利用した。使用を続けることに関しては多少不安がある」と述べた。

 今回のデータ流用は、越前市が力を入れてきた小中学校の耐震化工事の中で起きた。同市の今村祐之建設部長は「市にとって本当に遺憾。本年度で市内小中学校の耐震化は100%達成となるが、そうした中で市民の方に不安を与えてしまった」と述べ、市のチェック体制の強化を進めたいとした。

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