古民家再生や紙すき講座などで地域活性に取り組む越前市の「今立古民家・匠・ロングステイプロジェクト実行委員会」(増田頼保代表)による「遊作の里 全国サミット2005」(福井新聞社後援)が、二十五日夜から同市内で始まった。講演やシンポジウムが行われ、参加者は田舎の価値を見直す「遊作」活動の意義を学んでいる。二十七日まで。

 同実行委が取り組む「いまだて遊作塾」のコンセプト「遊作」や今後の活動の在り方を話し合おうと企画した。

 八ツ杉森林学習センターでのオープニングには約二十人が参加。杉村和彦県立大教授が講演した。同教授は「今立には匠(たくみ)の伝統という地域資源があるが、資源を再発見し現代に生かすには匠も若者と交わり、現代にふさわしいものを作っていくことが必要」とし”匠と遊び、匠も遊ぶ”遊作の考えを説明。その上で「遊作は農村に新しい価値付けをし、都市との交流の触媒として期待される」と述べた。

 池上甲一近畿大教授、田中秀幸同センターマネジャーらによるシンポジウムが行われ、「遊作は都市と農村の垣根を取り払うものと位置付けられる」「合併した今こそ今立の歴史資源を掘り起こすべき」などの意見が出ていた。

 二十六日は今立生涯学習センターで、グリーンツーリズムや農家民泊の実践者らの活動報告、和紙や石を使った作品作りが開かれた。二十七日も同センターで人間国宝の紙すき職人、岩野市兵衛さんや大工棟梁(とうりょう)の直井光男さんらのシンポジウムがある。

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