2連敗でJFL昇格がついえ、悔し涙を流しながらピッチを後にするサウルコスイレブン=22日、高知県立春野総合運動公園陸上競技場

 無情のホイッスルに、ただぼうぜんと立ち尽くすしかなかった。1年前の涙を糧に、優勝候補として臨んだサウルコスのJFL再挑戦は、まさかの2戦連続零敗で、最終節を待たずに終わった。「力不足です。今は何もコメントできない」。佐野達監督の言葉に、ショックの大きさがにじんだ。

 短期決戦の初戦を落とした背水のプレッシャーが、選手に重くのしかかった。前半のシュートは青森の7本に対し3本。生命線の亀井拓哉のロングスローが、194センチ梅井大輝の頭に合わない。両軍決定機を生かせないまま、1点勝負の様相を呈してきた後半24分だった。

 相手の右CK。遠いサイドへ飛んだボールがクリアできず混戦に。こぼれたボールが不運にもゴール前に詰めてきた相手の足元に転がった。厳しい時間帯の失点。「この大会は先に失点すると心理的に不利になる」(梅井副主将)。今季初のパワープレーを試みたが、悪い流れは断ち切れなかった。

 プロ選手、ストライカー不在のサウルコス。アマチュア選手の結束力を武器に、コンビネーションで決定機を増やして得点の確率を上げる努力を重ねてきた。しかし「点が取れなきゃ勝てない」。最後に佐野監督が口にしたのは、皮肉にも1年前と同じ言葉だった。

 「サポーター、スポンサーには苦しいときに応援していただいた。昇格でしか恩は返せない。感謝の気持ちを伝えたかった…」。涙声でコールを続けるサポーターに、梅井副主将は深々と頭を下げた。

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