屋上の天文台に備えられた天体望遠鏡。“復活”を喜ぶ米澤さん(右)ら=福井市越廼公民館

 福井市越廼公民館の屋上には、公民館では珍しい天文台がある。5年以上使われず、屋上で眠っていた天体望遠鏡がことし、息を吹き返した。7月と10月の2回行われた天体観測会は、地域内外から大勢の小学生親子が参加する人気ぶりだった。

 子どもたちに星の観望を通して、宇宙を身近に感じてほしい−。天体望遠鏡は、1997年に当時、越廼村会議員だった米澤裕信さん(64)が寄贈した。筒の長さは約140センチ。約20センチの大きめの反射鏡を利用しており、より多くの光を取り込むことで多くの星の観察ができる。直径約3メートル、高さ約2・5メートルの自動開閉式ドームは旧越廼村教育委員会が整備した。

 昨年6月20日、市自然史博物館の学芸員が訪れ操作したところ、ドームも開き天体望遠鏡も使えることが分かった。早速、公民館と同博物館は天体観測会を企画した。

 月と土星を観察した7月の回には、親子約80人が訪れた。子どもたちは「月の模様まで見える」「(土星の)輪っかだ」と歓声を上げた。米澤さんは「子どもたちが星に触れて喜ぶ姿がうれしかった」と顔をほころばせた。松原司郎館長は「町より明かりが少なく、澄んだ空気の越廼は星がきれいに見える。これからも天体望遠鏡を大事にしていく」と話していた。

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