秋山徳蔵の人となりなどについて話す谷部金次郎さん=17日、福井県越前市京町3丁目の料亭「萬谷」

 福井県越前市出身で「天皇の料理番」として知られる秋山徳蔵の弟子、谷部(やべ)金次郎さん(69)=千葉県=の講演会が17日、同市内の料亭で開かれた。

 武生商工会議所の料飲環境部会と交通運輸業部会が主催。谷部さんは中学卒業後、日本銀行「日銀クラブ」で料理人として修業中に宮内庁大膳課に入り、昭和天皇が亡くなるまで勤めた。

 若くして単身フランスに渡った徳蔵について「雲をつかむような世界を自分でつかんだ人」と評した。昭和天皇のためなら何でもやったと振り返り「すばらしい心の持ち主。二度とああいう人は出ない」と述べた。

 また、昭和天皇の食事は一汁三菜を基本に一般家庭で出されているものと変わらなかったと説明。会話などから天皇の好みを把握しようとしたエピソードを紹介した。

 会員約20人が参加。講演後には、昭和天皇が普段食していたメニューの試食も行われた。料理は谷部さんが監修した。

 谷部さんはこの後、同市武生西小でも講演を行った。

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