秋山徳蔵の功績について話し合ったフォーラム=16日、福井市の県国際交流会館

 宮内庁で主厨長(しゅちゅうちょう)を務めた福井県越前市出身の料理人、秋山徳蔵(1888〜1974年)の功績を学ぶ「天皇の料理番」フォーラムが16日、福井市の福井県国際交流会館で開かれた。参加者は座談会を通じ徳蔵の料理への心構えや人柄に触れ、食の偉人への親しみや、おもてなしへの理解を深めた。

 徳蔵をモデルにしたテレビドラマが注目を集めたことから、より多くの人に知ってもらおうと県が開いた。

 座談会は、宮内庁で徳蔵に8年間師事した谷部金次郎さん(千葉県)、徳蔵の四男・四郎氏の下で料理を修業し福井市内のレストランの総料理長を務める黒味傳さん、テレビドラマの料理指導を担当した佐藤月彦・服部栄養専門学校主席教授、東京家政学院大の江原絢子名誉教授がパネリストを務めた。

 県内調理学校の生徒や高校生、一般の調理師ら約280人が参加した座談会は「秋山徳蔵が残した軌跡 食のおもてなし」がテーマに開かれた。谷部さんは「秋山さんに『料理を作る時は心を込めて丁寧に、そしてきれいに作りなさい』と教わった」と、もてなしの心の大切さを訴えた。

 黒味さんは父親譲りの調理技術を備えていた四郎氏について語り、佐藤教授はドラマ撮影時の逸話を紹介。江原名誉教授は、西洋料理のメニューを国内に広め、料理人の地位を高めた徳蔵の功績を説明した。徳蔵ゆかりの料理の試食会もあり、カツレツやエスカルゴ料理を味わった。

 フォーラムに合わせ県内のレストラン11店で徳蔵のレシピ集の復刻メニューが17日から12月上旬まで提供される。店舗についての問い合わせは県ブランド営業課=電話0776(20)0422。

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