衆院予算委の閉会中審査で、委員の質問を聞く高木毅復興相=10日、国会

 高木毅復興相(福井2区)は10日の衆院予算委員会で、自身が代表を務める自民党支部が、選挙区内で香典を支出したと政治資金収支報告書に記載していたことに関する野党の厳しい追及に対し「私が葬儀の前までに弔問に行き、私費で出したのは間違いない」と説明し、違法性はないとの認識を強調した。過去に女性宅に侵入し下着を盗んだとの週刊誌報道に関しては「そうした事実はない」と重ねて否定、出版社に対し法的措置を検討していることを明らかにした。

 民主党の柚木道義氏は香典を取り上げ、現地の関係者の証言から「記載されている8件のうち、少なくとも3件は大臣の説明と食い違いがある」と指摘。「これが事実なら、公選法違反で虚偽の発言だ」と追及した。

 高木氏は「いずれも私が弔問し私費で香典を出したが、収支報告書では担当者が誤って記載した。6日に報告書を訂正した」と説明。同じく代表を務める資金管理団体が、故人の枕元に飾る「枕花(まくらばな)代」を支出していた件は「後援会から出したもので、知らなかった」と釈明し「二度とないよう、後援会関係者には事務所を通じて厳重に注意した」と述べた。

 枕花代は公選法の罰則の除外規定はなく、柚木氏が「明確な公選法違反だ」と謝罪を求めたのに対し、高木氏は「私自身も襟を正して政治活動に取り組む」と述べた。

 週刊誌報道に関しては柚木氏が、福井県敦賀市で被害者の家族ら関係者から複数の証言を得ているとした上で「事実でないなら週刊誌を名誉毀損(きそん)で告訴すべきだ」と迫った。高木氏は「弁護士と相談して対応を考えている」とし、週刊誌記事の訂正要求や告訴も検討していることを明かした。

 柚木氏は河村建夫予算委員長に対し、高木氏の下着窃盗疑惑に関する警察資料の提出や、関係者の証人喚問を求めた。

 高木氏は、高速増殖炉もんじゅ(敦賀市)の関連企業からパーティー券を購入してもらっていたことも認め「自らの政治信条や、復興相の仕事に影響することはない」と強調した。

 委員会終了後、高木氏は記者団に「質問には明確に答えた。説明責任を果たすことができたと思っている」と述べた。

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