東日本大震災から5年の節目に向け「住宅再建など被災地の再生を加速させる」と意欲を示す高木毅復興相=4日、復興庁

 高木毅震災復興担当大臣(復興相)は就任から約1カ月を迎え、福井新聞のインタビューに応じた。東日本大震災の被災地に頻繁に足を運び、「復興は着実に進んでいる」と手応えを口にした。一方、まだ多くの人が避難生活を送っているため、震災から5年の来年3月に終了する集中復興期間の仕上げに向け「住宅再建を加速させる」と述べた。入閣前まで与党検討委員長として、議論を進めてきた北陸新幹線敦賀以西ルートに関しては「ど真ん中で新幹線の仕事をしてきた者として、今後も深く関わっていく」と意欲を示した。

 —大臣就任後、すでに10回近く被災地を視察している。復興の現状は。

 「岩手と宮城は今年から来年にかけて、住まいの建設のピークを迎える。長くても5年あればきちっと復興できる感触はある。ただ福島はまだ時間がかかる。被災した皆さんの状況に応じて、気持ちに寄り添った形で取り組んでいきたい」

 —原発推進の立場をとってきたが、東京電力福島第1原発事故を経験した福島の被災者とどう向き合うか。

 「世界で一番厳しいといわれる新規制基準に合格した原発を再稼働させるというのが政府の方針で、私も同じ思い。ただ、福島の原発は同列には扱えない。何より地元の思いが尊重されるべきだ」

 —国交副大臣時代に災害を担当した経験がある。被災地の復興にどう生かすか。

 「当時から心掛けているのは、現場主義に徹すること。被災地の皆さんの話をよく聞いて信頼関係を築き、それぞれの担当者が仕事しやすい環境をつくるのが私の役目だ」

 —入閣に伴い、北陸新幹線敦賀以西ルートの与党検討委の委員長は外れる。後任に望むことは。

 「議論の進め方やルートの考え方について一定の方向性は出してきた。心残りではあるが、後の方にしっかりやっていただけると期待している。立場は変わるが、今後もきっちりと取り組む」

 —嶺南地域初の大臣として、意気込みは。

 「嶺南は多くの原発を抱えており、新幹線など課題も多い。今後もしっかり取り組んでいきたいが、復興を任された責任者として、なかなか地元に帰ることは難しくなる。福井県の皆さんには、そうしたところをご理解いただければ」

関連記事
あわせて読みたい