2万3505票差 「市民党」が浸透

 旧武生市、旧今立町の合併に伴う越前市長選は六日投票が行われ、即日開票の結果、旧武生市長の無所属新人、奈良俊幸氏(43)=同市片屋町=が三万六千百十八票を獲得。病院経営の自民党新人、池端幸彦氏(50)=同市今宿町=と前市議の無所属新人、増田太左衛門氏(58)=同市家久町=を大きく引き離し、初代市長に当選した。

 奈良氏は五月に旧武生市長に無投票当選した後、わずか四カ月の在任期間中、中央に頼らない自立都市を目指すとして行財政改革と産業振興のプランを策定し、新市の方向性を打ち出すなど実行力を発揮。一方で県議辞任後から早々と”市民党”を標榜(ひょうぼう)し、各地区に後援会組織を設けて保守層にも食い込んだ。

 対する池端氏は九月の総選挙で自民党が圧勝した勢いを受け、地方首長選では異例の自民公認を得て出馬。国の改革路線と同調し地方改革を進めると主張したが、出遅れ感は否めず、浸透しきれなかった。

 増田氏はボランティアによる草の根選挙を展開。小さな役所と循環型社会実現を訴え独自の運動を展開したが票を伸ばすことはできなかった。

 投票は午前七時から午後八時まで市内三十三カ所で行われた。初代市長を選択するとあって投票率は75・67%と二○○一年の旧武生市長選(73・64%)を上回り、関心の高さを示した。

 開票は午後九時半から市民ホールで行われ、同十時半から二十分おきに中間集計が速報された。開票率95・91%となった同十時五十分の速報で奈良氏が池端氏に二万二千票差をつけ、当選確実となった。

選挙事務所内に現れた奈良氏は大勢の支持者らの拍手とバンザイで祝福される中「合併してよかったと市民に思ってもらえる越前市をつくっていきたい」と新市の将来に向けた決意を語った。

 奈良俊幸氏の略歴
 なら・としゆき 早稲田大政経学部卒。松下政経塾を経て1991年県議に初当選。4期目途中に辞職して今年5月、武生市長に当選。市武生小学生バレーボール連盟会長、松下政経塾地方議員・首長の会会長。越前市片屋町。43歳。

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