「越前がに」の近年の漁獲量と漁獲高の推移

 福井が誇る冬の味覚「越前がに」は、6日午前0時に漁解禁となる。福井県水産試験場の調査では、今シーズンは雄のズワイガニと水ガニ(ズボガニ)、雌のセイコガニとも福井県沖合の資源量は、昨シーズンを上回ると推定。関係者の間では今季から売り出す最高級ブランド「極(きわみ)」の水揚げにも期待が高まっている。

 ズワイは甲羅幅9センチ以上、脱皮して半年以内のズボは同10センチ以上が漁獲対象となる。県水試は6月に同県沖20地点で資源調査を行い、網にかかった数から資源量を算出。ズワイ、ズボの雄ガニは1967トン、セイコは651トンと、ともに昨季を上回ると推定した。

 漁獲量は天候の影響も考慮し、雄ガニは「昨シーズン並みか、やや上回る」、セイコは「昨シーズンをやや上回る」と見込んだ。昨季の漁獲量は雄ガニ275トン、セイコ121トンの計396トンだった。

 越前がには日本海側の数あるカニの中で最も単価が高い。漁獲高は年ごとの天候や漁獲量に左右されるが、2013年シーズンには過去最高額の18億6600万円を記録した。その最高級の地位を盤石にして全体の価格向上につなげようと、県は今季から新ブランド「極」を設定。重さ1・3キロ以上、甲羅幅14・5センチ以上、爪幅3センチ以上の基準をクリアしたズワイを対象に、新たなタグを付けて売り出す。

 今季の漁期はズワイが6日〜来年3月20日、セイコが6日〜12月31日。ズボは開始日を昨季より8日遅らせ、来年2月9日〜3月20日。1月には本県のみが行っている恒例の天皇家を含む5宮家への献上を予定している。

 5日夜には大小72隻の底引き網漁船が県内の各漁港から出港。越前町大樟の越前漁港では同日午後9時から初の出漁式を行い、豊漁と安全操業を祈願する。初競りは、同町小樟の同町漁協で6日午後5時から、坂井市三国町の県漁連三国支所では同日午後6時からを予定している。

 県底曳網漁業協会の集計によると、越前がに漁獲量は過去最低の210トンにとどまった1979年シーズン以降は増加傾向で、近年は500トン前後で推移している。ただ昨季は、資源保護の観点からズボの漁期を短縮したことと12月の荒天の影響などで、前季より約60トン減少した。

関連記事
あわせて読みたい