参加者に拉致現場の特徴などを説明する荒木代表=1日、福井県小浜市の岡津海岸

 福井県特定失踪者の真相究明を願う会は1日、北朝鮮による拉致現場の一つ、小浜市の岡津(おこづ)海岸を視察した。特定失踪者問題調査会の荒木和博代表らが入り組んだ海岸の特徴などを説明し、市民や支援者ら約80人が拉致の恐ろしさを実感した。

 岡津海岸では、1974年に埼玉県の主婦渡辺秀子さんの子ども2人が工作船で連れ去られた。子どもは在日朝鮮人の夫との間に生まれた高敬美ちゃん=当時(6)、剛ちゃん=同(3)。

 海岸は国道27号から数百メートル離れ、山が両端に突き出て目立ちにくく、荒木代表は「工作船で入りやすい場所。地域には協力者がいたはずだ。相当数の出入りがあったのではないか」との見方を示した。

 海岸沿いの南宮神社の社務所が使われた可能性もあり、岡田和典副代表は「わざわざ東京方面からここまで運んでくること自体、北朝鮮にとって勝手のいい場所だったことが分かる」と指摘した。

 参加した小浜市の50代女性は「入り組んだ場所で人通りも少ない。地元にこんな場所があったなんて怖い」と話した。

関連記事
あわせて読みたい