家族で「かたろーぐ」を楽しむ川口洋一郎さん(左)=福井県越前市

 福井県の男性が開発した親子の対話促進を狙ったボードゲームが、発達障害児のいる家庭や療育現場で、自己表現ができるようになり、コミュニケーションが深まったなどと効果が注目されている。

 開発したのは県内のボードゲーム愛好会「ちゃがちゃがゲームズ」メンバーの川口洋一郎さん(39)=越前市。家族が一緒にいてもテレビやスマホに興じ対話の機会が少ないため、会話が弾むゲームをつくろうと開発した。

 ゲームは1人が出題者となり、「たべもの」「おしごと」などのテーマについて自分の好きな項目を順位付け。他の参加者が順位を予想する。1位から発表し、当たるとハート形の宝石を獲得。宝石を一番多く集めた人の勝ちとなる。

 「かたろーぐ」の商品名で昨年販売したところ、半日で売り切れに。再び販売したが手作りの部品が多いため大量生産できず、品薄状態が続いていた。この夏一部の作業を福祉作業所に委託して販売を再開した。

 このゲームは簡単なルールで子ども同士でも遊べる上、相手の好きなモノを予想し話を聞くことで、相手の気持ちになれる。自分の考えを伝える練習にもなる。子どもと何度も遊んだ川口さんは「家族でも互いの意外な好みを知ることがあった」と話す。

 こうした効果に療育現場が注目。「今までこうだと思っていた子が、違うことに興味があったことがわかった」(特別支援学級教諭)、「(会話が弾んで)子どもたちが人間関係を広げるきっかけになった」(発達障害児の支援団体)などの声があったという。

 「かたろーぐ」は「すごろくや」のホームページで1500円(税込み)で購入できる。

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