移動手段を自動判別し、移動に要したCO2排出量を測定するスマートフォンアプリ「カーボントラッカー」の実証実験が11月1日から、福井県鯖江市で行われる。2017年度中に実用化される予定。同市では公共交通機関の利用率向上が課題となっており、CO2排出量を「見える化」することで市民の移動手段見直しの機運が高まると期待している。

 NPO法人「エコプランふくい」の事業で、県や市などが協力。独立行政法人「環境再生保全機構」の地球環境基金の助成を受け、開発に取り組む。

 アプリはスマートフォンのGPS機能と加速度センサーを活用。県内の路線バスやコミュニティーバスのバス停の位置情報が入力されており、バス停で停止したか否かでバスを利用したかを判別する。また、移動ルートや速度によって電車や車、自転車など移動手段も特定。それに応じて移動にかかったCO2排出量を表示する。

 11月1日〜30日の実証実験では、市内在住者または市内の事業所に勤務する人を対象にモニターを100人募り、アプリの動作確認を行う。16年度に1500人規模の実証実験を行い、17年度中に県内全域で使えるアプリとして実用化を目指す。

 同市が8月、市民を対象に行った公共交通機関に関するアンケート(1204人回答)では、福武線について「利用していない」「1年で数日利用」の回答が合わせて計85・3%。つつじバスは計89・2%に上り、利用率の低迷が浮き彫りとなった。市は、アプリで収集される移動データをつつじバスの利便性向上にもつなげたい考えで、市環境課は「アプリによって環境に優しいライフスタイルの見直しにつながれば」と話している。

 エコプランふくいは今月31日までモニターを募集している。iOS8以降のiPhoneを所持している人に限る。インターネットのモニター応募フォーム(http://goo.gl/forms/63PhrUQbs9)にアクセスする。

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