福井県は26日、2015〜19年度の教育行政の指針となる教育大綱を策定したと発表した。9月に示した案を一部修正。10の基本方針の順番を入れ替え、ふるさと福井について学ぶ教育を最初に据え、その中に人とのつながりを重視した心を育てる教育の充実を加えた。

 「ふるさと福井への誇りと愛着を持ち、自ら学び考え行動する力を育む教育県・福井」を基本理念とし、10の方針にも大きな変更はないが、県会の議論などを踏まえ、6番目までの方針順を入れ替えたほか、文言も修正した。

 案で3番目の方針だった「ふるさと福井に誇りと愛着を持ち将来の福井を考える人を育てる『ふくい創生教育』の推進」をトップにした。福井と都会での生活を比較して自らの目標など将来の生き方を考えるライフプラン学習を充実させるほか、道徳教育の充実や発達段階に応じて人権の意義・内容を理解する学習を推進すると追加した。

 小中学生の高い学力を高校で生かしきれていないとして、案で最初に掲げた「夢や希望を実現する『突破力』を身に付ける教育の推進」は2番目に変えた。県立高の進学校で志望大学別指導を強化するため、新学科の設置検討や特別講座の実施などを挙げた点は変わっていない。

 施策としては、選挙権年齢の18歳以上への引き下げに伴い生徒が身近な課題をテーマに議論する授業を充実するほか、▽小学5、6年の英語教科化を国に先行して実施▽就学実態に合わせた夜間定時制の昼間への移行を含む定時制高校の再編—なども盛り込まれている。

 大綱は、4月施行の改正地方教育行政法で首長が策定することが義務づけられた。福井県教委は、具体的な施策を盛り込んだ教育振興基本計画を年内に策定する。

■県教育大綱で示した10の方針■

(1)(3)ふるさと福井に誇りと愛着を持ち将来の福井を考える人を育てる「ふくい創生教育」の推進
(2)(1)夢や希望を実現する「突破力」を身に付ける教育の推進
(3)(4)社会への参加を進め、高度な専門知識・技能を身に付ける教育の推進
(4)(2)グローバルな社会で活躍するための「使える」外国語教育の推進
(5)(6)福井の教育を支える教員の指導力をさらに向上
(6)(5)安全・安心でみんなが楽しく学ぶ学校づくりの推進
(7)   児童生徒数の減少や社会の変化に対応した学校・学科の整備
(8)   生涯にわたる学びを地域活動につなげる仕組みづくりの推進
(9)   地域への愛着を深める芸術・文化活動や創作活動の充実
(10)   福井しあわせ元気国体の優勝を目指した競技力向上と国体の成果を活かした県民スポーツの振興
 ※後ろに(数字)がある数字は順番が入れ替わった項目。カッコ内は案段階の順番

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