米軍が5月に公表した、P8対潜哨戒機が撮影した南沙諸島のミスチーフ礁の画像(ロイター=共同)

 【ワシントン共同=吉浦寛仁、豊田祐基子】米海軍横須賀基地配備のイージス駆逐艦「ラッセン」が中国が南シナ海で建設を進める人工島の12カイリ(約22キロ)内を現地時間27日午前、航行した。米国防総省当局者が明らかにした。中国は「領海侵犯」と激しく反発し、対抗措置を取る可能性が高い。

 南シナ海をめぐる米中の対立は一段と緊迫度を増し、軍事的衝突といった最悪の事態に発展する懸念も出てきた。

 米国防当局者はロイター通信に対し、ラッセンにはP8など米対潜哨戒機が同行するとの見方を示した。

 オバマ米政権は今後、人工島周辺で継続的な航行を実施する方針。米国防総省のデービス報道部長は26日「海洋権益を過度に主張する国に対抗する」と強調、人工島造成など中国による南シナ海での実効支配を容認しない立場をあらためて表明した。

 米政権は10月に入り、人工島周辺への海軍艦艇派遣方針の決定を関係各国に伝達、理解を求めていた。米政府当局者は、日本政府にも派遣について説明したとしている。

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