みこしを乗せた船の前で舞を奉納した「御船遊管絃祭」=20日、福井県の敦賀港

 南北朝時代に争乱の舞台となった金ケ崎城(福井県敦賀市金ケ崎町)の歴史をしのぶ金崎宮の神事「御船遊管絃祭(おふなあそびかんげんさい)」が20日、敦賀港で営まれた。祭神を乗せた船が海を巡り、白拍子と呼ばれる女性が舞を奉納するなど、優雅な時代絵巻が再現された。

 金ケ崎城は1336(延元元)年に後醍醐天皇の命を受けた新田義貞が尊良(たかなが)親王、恒良(つねなが)親王(同宮祭神)を奉じてろう城し、足利軍と戦った古戦場。神事は、いったん兵が引いた10月20日に、両親王が敦賀湾に浮かべた船上から紅葉や月を観賞したという故事に由来する。

 地元住民らが親王の分霊を乗せたみこしを担いで金崎宮を出発。敦賀港で吹き流しや大漁旗に飾られた船に乗せ、お供の船7隻を従え港内を巡航した。金ケ崎緑地前の海上に停泊して、田村典男宮司が祝詞を奏上、恒良親王に仕えた童子役の古賀充喜ちゃん(5)=福井県敦賀市港町=が玉ぐしをささげた。

 陸地では大勢の見物客が見守る中、立烏帽子(たてえぼし)や太刀を身に着けた白拍子が雅楽に合わせて舞を奉納し、祭神を慰めた。

関連記事
あわせて読みたい