第133回北信越地区高校野球大会準決勝・敦賀気比―佐久長聖 7回表敦賀気比無死、本塁打を放ち橋本篤弥とタッチする植村元紀=富山市民球場

 秋季北信越地区高校野球大会準決勝の敦賀気比(福井1位)ー佐久長聖(長野2位)戦、敦賀気比が反撃ののろしを上げる一発だった。六回まで無得点に抑えられていた打線が、植村元紀の本塁打を皮切りに七、八回で7点を奪って、鮮やかな逆転勝利。「あのホームランで雰囲気が変わった」と指揮官も納得の一打だった。

 丁寧にコースを突く、相手左腕をなかなか攻略できなかった。「淡泊な攻撃」(東哲平監督)が続き、次々とスコアボードにゼロが刻まれていった。

 是が非でも得点がほしい七回。先頭の植村は「とにかく塁に出る」ことだけを意識し、バッターボックスへ。2ボールの打者有利なカウント。「必ず甘い球が来る」(植村)。高めのストレートを、迷いなく振り抜いた打球は、ライトスタンドへ一直線に飛び込んだ。

 「あのホームランで絶対いけると思った」(林中勇輝主将)。植村の一発が2試合連続2桁安打の強力打線を目覚めさせた。逆方向への鋭い当たりが相手守備陣の間を抜き、七、八回だけで9本の長短打を浴びせた。

 決勝は、県大会で8—0と圧倒した福井工大福井が相手だが、林中主将は「関係ない。どんな試合(内容)でもいいから必ず勝つ」と強調。植村は「自分たちのすべてを出し切って優勝する」と力強く誓った。

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