第133回北信越地区高校野球大会準決勝・福井工大福井―長野商 7回裏福井工大福井1死三塁、塚本大貴が勝ち越しの適時打を放つ=富山市民球場

 北信越地区高校野球大会準決勝で、福井工大福井(福井2位)は総力を結して、長野商業(長野2位)から勝利をもぎとった。エースの負傷というアクシデントに見舞われたが「全員でなんとかしようという気持ちが出ていた。よく頑張った」と大須賀康浩監督は選手たちをねぎらった。

 三回、スクイズを試み空振りしたエース田中嵐士の右膝に投球が直撃し、まさかの途中退場。思わぬ形でエースが退き「まずいと思った」(谷本甲仁主将)とナインに不安が広がった。

 “悪い予感”が当たる。五回、勢いに乗った長野商打線に一挙6点を奪われ、試合は振り出しに戻った。

 得点を奪えない重苦しい雰囲気の中でも選手たちは声を出し懸命にプレー。何度もピンチを切り抜けて迎えた七回、「北村が打つとこのチームは盛り上がる」と指揮官が信頼を置く主砲が、この日2本目となる二塁打でチャンスメーク。1死三塁から塚本が「狙っていた」ストレートを左中間に弾き返し、ついに勝ち越した。

 試合が終わった瞬間、選手たちは両手を上げてベンチを飛び出し、全員でつかんだ勝利を喜び合った。谷本主将は「田中の分もみんなでカバーできた」と振り返った。宿敵、敦賀気比との決勝戦も「全員一丸となって自分たちの野球で優勝する」と必勝を誓った。

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