脱線事故現場付近の状況を調べる福井鉄道社員や警察=15日、福井市

 15日午前7時55分ごろ、福井市西木田2丁目の福井鉄道福武線下り線で、越前武生発田原町行き普通電車(3両編成)が脱線して止まった。乗員乗客約200人にけがはなかった。福武線は上下線とも終日、越前武生—赤十字前間の折り返し運転となり、約4千人に影響した。同社は、16日に運転再開する見込みとしている。

 脱線したのは、今年2月に導入された次世代型低床車両「FUKURAM(フクラム)」。同社や福井南署によると、現場はフェニックス通りの軌道上。新木田交差点にある右カーブを曲がって直線に入った後、最後尾車両の前輪がレール左側に外れた。

 男性運転士が異音に気付き、木田四ツ辻停留場で通常の停車位置よりも約3メートル手前で止まった。1本前の約200人が乗った急行(2両編成)が走行した際は、異常は確認されなかった。

 同社は越前武生—赤十字前間の折り返し運転とし、赤十字前より一つ越前市寄りの花堂と田原町の間では代行バスを運転して対応した。

 事故を受けて社員が現場を調べたところ、レール幅が安全基準値を超えて広がっている場所があり補修した。9月30日の定期点検ではレールの安全性を確認していたという。

 同社は運転士の操作や運行速度に問題はなかったとし、車両に故障がないかも調べる。国土交通省中部運輸局鉄道部は15日、現場で調査を行い、取材に対して「状況からレール上に障害物があったとは考えにくい」との見方を示した。

 福武線では2008年4月、普通電車(1両編成)が市役所前停留場で折り返して上り線に進入する際、上下線をつなぐ「渡り線」内で脱線した事例がある。一部のレールが長年の運行で摩耗していたことが原因と判明し、補修した。

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