小2の息子は幼稚園のころからアレルギー性結膜炎の症状が続いています。目薬をさしていますが、調子の良いときもあれば、目を真っ赤にしてこすり続けるようなときもあります。体に弱いアトピーもあります。このまま様子を見ていくしかないのでしょうか。(福井市、女性)

 【お答えします】小堀朗・福井赤十字病院眼科部長

 ■まずアレルゲン特定

 アレルギーとは、外来の異物(抗原)を排除するために働く本来有益な反応(免疫)が過剰に生じて体に害を及ぼしている状態をいいます。

 アレルギーが起こる原因は完全には解明されていませんが、生活環境のほか、抗原に過剰にさらされることや体質などが原因と考えられています。アレルギーによって角結膜炎、皮膚炎、鼻炎、胃腸炎、ぜんそくなど、皮膚や粘膜に炎症を起こします。アトピーもその一つなので、アトピー体質の人は他のアレルギー症状も出やすくなります。

 診断は、まずアレルギーを起こす抗原(アレルゲン)を特定するために遺伝や生活環境について調べます。遺伝歴、充血・かゆみの時期、地域性、住宅環境、ペットの有無、食事との関係などを聞きます。また、血液や結膜の検査で主なアレルゲンを調べることもできます。

 症状の出る時期や出やすい場所があるのなら、花粉がアレルゲンとして疑われます。花粉をブロックするための眼鏡をしたり、帰宅時に外出着をたたいてから家に入ったりすることなどが対策になります。

 年中症状があるのならダニやハウスダストがアレルゲンとして疑われます。家の掃除をこまめにする、じゅうたんを使用しないなどが対策になります。アトピーはダニやハウスダストとの関係性が強いとされています。

 ■点眼薬は症状に合わせて

 治療は抗アレルギー点眼薬を最初に投与します。副作用が少なく使いやすい薬ですが、効き目は弱いです。症状が出る時期が分かるようなら、その2〜3週前から使用すると症状が軽減されます。

 かゆみが強い場合はステロイド点眼薬を使用します。効果は高いのですが長期点眼により眼圧が上がり、緑内障になる恐れがあるので必要な時に弱めの薬を使用します。症状のある場所によっては軟こうや内服薬を併用することもあります。

 アレルギー性疾患はずっと付き合っていかなければならない慢性の疾患です。完治することは難しいですが、うまくコントロールして症状を軽くすることは十分可能です。まずは眼科の先生にご相談ください。

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