海の見えるテラス席でコーヒーを待つ来場者=11日、福井県南越前町河野の北前船主の館・右近家「西洋館」

 日本海を望む福井県南越前町河野の北前船主の館・右近家「西洋館」で、期間限定の高台カフェが開かれている。11日は多くの来場者がしゃれた雰囲気の中で、ぜいたくな時間を楽しんだ。

 昨年に引き続いての開催。コンセプトは「Voyage(ヴォワヤージュ)—旅—」。カフェに足を運ぶことを「小旅行」と感じてもらい、たくさんの発見や忘れられない時間を提供しようと、同町などが企画した。

 メニューの目玉は、河野地区の海水で豆を洗った「北前珈琲(コーヒー)」。同地区生まれの福井市のコーヒーマイスター竹森政人さん(35)が開発した。焙煎(ばいせん)機が使えないため豆を天日干しにするなど手間を掛けた一杯で、琥珀(こはく)色の中にほのかに海を感じることができる。1日10杯限定。

 福井県鯖江市の菓子店はコンセプトにちなんだ焼き菓子3種類を用意。昭和初期の西洋館建造とほぼ同時期にレシピが完成したカルアを混ぜたパウンドケーキ、北前船で運んだ記録がある砂糖を使ったものや越前海岸で取れた塩を使ったケーキがある。

 11日は午前10時の開店からさっそく夫婦らでにぎわった。眼前に日本海が広がるテラス席や、シャンデリアや暖炉のある館内で、北前船貿易で栄えた往時に思いをはせていた。

 12、18、24、25日も午前10時から午後5時に開く。北前船主の館・右近家の入場料500円が必要。北前珈琲は500円。焼き菓子は一つ330円。300円のコーヒーなどもある。予約不可。

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