心の病気の防ぎ方について講演する香山リカさん=11日、福井市の県生活学習館

 福井県精神保健福祉協会の50周年記念講演会が11日、福井市の県生活学習館で開かれた。精神科医で立教大教授の香山リカさんが、心の病気の防ぎ方について「弱みをみせてはいけないと、本当に必要な時にSOSを出せない人が多い。人に頼ることを決して恐れないで」と気軽に相談するよう訴えた。

 心の健康を保つ大切さについて理解を広めようと同協会が県、日本精神科看護協会県支部と開いた。心の病気を抱える人やその家族ら約330人が参加した。

 香山さんは現代社会の特徴として「多すぎる情報が人を振り回しストレスを与えている」と指摘。他人と自分を比較して、自己批判する人が多いとして「まったく無意味な行動。何事もほどほどにすることが大切」と述べた。誰かに相談することで病気の予防になるとし、行政やNPOなど身近な機関を利用するよう呼び掛けた。

 企業や行政の理解が進んでいる現状も紹介した。残業を減らしたり、指示の出し方を具体的にしたり、企業が会社全体の働き方を見直すきっかけになっていると説明した。

 講演後は、看護師や精神保健福祉士による相談コーナーも設けられた。

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