今年五月に改定した原発の安全協定に基づき福井県と美浜町は十三日、初の平常時立ち入り調査を関西電力美浜原発で実施した。同原発1、2号機の労働安全対策について聞き取り調査や現場確認を行った。本年度内に県内の各原発などを対象に順次立ち入り検査する。

 昨年八月の美浜原発3号機死傷事故を受け、五月に電力事業者との安全協定を改定し、事故時や改造工事の際に行ってきた立ち入り調査を、平常時にも実施することにした。平常時の立ち入り調査は、自治体としては全国で初めて。

 調査には県の畠山是信安全環境部企画幹、美浜町の岸本幸憲企画課長ら六人が出向き、関電側は小鍛治市造原子力事業本部支配人ら八人が応対した。畠山企画幹が「平常時から万全の対策をとることが重要で、電力事業者の安全に対する取り組みを確認し、県民の安心・安全の確保に努めたい」と調査の趣旨を説明した。

 関電が事故防止対策として1、2号機で試行している労働安全衛生マネジメントシステムの概要についての聞き取りや書類による調査のほか、1号機使用済み燃料ピットで、燃料装荷工事での労働安全対策を確認した。十四日も引き続き調査する。

 本年度は「発電所従事者の被ばく低減を中心とした労働安全対策」「放射性廃棄物の低減」の二つがテーマ。関電をはじめ日本原電、原子力機構など六つのサイトに二回ずつ立ち入るほか、関電原子力事業本部も調査する。

 調査結果は、県原子力安全専門委員会、原子力環境安全管理協議会で報告し、年度の総括も公表していく。必要があれば事業者に改善を求める。

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