眼鏡フレーム製造現場を取材するドバイの眼鏡専門誌記者のボラ―ル氏(左)=9日、福井県鯖江市の福井めがね工業

 鯖江産の眼鏡を中東地域に発信しようと、日本貿易振興機構(ジェトロ)は9日、アラブ首長国連邦のドバイから眼鏡専門誌の記者を招き、鯖江市内の眼鏡フレーム工場を案内した。記者からは「鯖江の技術、品質は世界トップクラス」と称賛の声が上がった。

 ジェトロは地元企業などと連携した中東地域への「SABAEブランド」確立や市場開拓を支援している。12月には高級眼鏡の販売が見込めるドバイでの国際見本市に、地元10社に出展してもらう予定で、鯖江が誇る品質重視の眼鏡作りをPRしてもらうと、専門誌記者のジャスビール・ボラール氏を招いた。

 ボラール氏は同日、福井めがね工業(鯖江市北野町2丁目)を訪問。田畑周徳社長の案内で、フレーム部品のプレス加工やテンプル部の飾り付けのろう付け、研磨作業など熟練の技術で行われる製造現場を見て回った。

 ボラール氏は視察後、「チタン材の加工では世界でずばぬけた技術を持ち、デザインも美しい」と感想を話した。ただ世界市場での鯖江ブランドは「欧州には劣る」と分析し、「一般のユーザーに眼鏡を勧める小売店を納得させるだけの情報提供やマーケティング戦略が必要」との認識を示した。加えて中東地域の趣向や顔の骨格に合わせたデザイン提案の必要性も指摘した。

 取材した内容は、12月の見本市までに中東や東南アジアなど20カ国で発刊する雑誌で特集される。ボラール氏は、県内企業が出展した東京の国際商談展「IOFT」をはじめ、極薄老眼鏡製造の工場、めがねミュージアムなども視察した。

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