田んぼで餌をついばむゆめちゃん=4日、福井県越前市安養寺町

 福井県越前市白山地区で3日放鳥された国の特別天然記念物コウノトリ2羽のうち、雌の「ゆめちゃん」は4日、同地区を飛び回り、田んぼで懸命に餌を取った。雄の「げんきくん」の情報は、同日の日没までに県や同市に入っていない。

 野外に出て2日目のゆめちゃんは、同市安養寺町に長時間滞在した。午前8時すぎから午後4時ごろまで、人工巣塔近くの田んぼを行ったり来たりしながら、サギなどと一緒に餌を探していた。水たまりがある田んぼでは、大きな餌を見つけたのか、くちばしを上げて飲み込もうとするしぐさが見られた。

 地元の人や通りかかった人が車を止め、観察したり、写真を撮ったりしていた。親鳥の飼育ケージがある同市中野町の嶋田恵子さん(60)は「ケージにいるコウノトリはよく見ますが、田んぼの中にいる姿はのどかでいいですね。もうしばらく白山にいてほしい」と話していた。

 ゆめちゃんは同日朝に福井新聞コウノトリ支局のある同市曽原町にも飛来し、天王川沿いの田んぼで餌を取った。支局隣の堀江照夫さん(78)は「支局にあいさつに来たのではないか。元気そうでほっとした」と笑顔を見せた。

 県は今後、2羽の飛来情報を福井県里山里海湖(うみ)研究所(若狭町)のホームページで随時公開する。

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