福井県は18日の県議会産業常任委員会で、誘致を目指している2018年のNHK大河ドラマの主人公を由利公正とすることを正式に表明した。主人公は来夏にも決定されるため、県は誘致活動を急ぐ構えだが、7月に立ち上げた県議会の誘致議員連盟では主人公絞り込みが進んでおらず、委員は「議会を置き去りにしている」と反発した。

 県はこれまで由利を「有力候補」としていたが、佐々木康男観光営業部長が議案の趣旨説明で一歩踏み込んだ。由利が主人公となるドラマ誘致へ市町や経済、観光団体とともに推進協議会を立ち上げる方針を示した。理由として、18年が明治維新から150年で、経済界や福井市なども好感触を示していることを挙げた。

 これに対し議連副会長の野田富久委員(民主・みらい)が、主人公の絞り込みへ議連として県民アンケートの構想があることを明らかにし、「成功させたい思いは一緒だが、県と議会が情報を共有できないまま今を迎えている」と反発。対応を協議するため、委員会を約30分中断する場面もあった。結局、9月補正予算案のうち、幕末の福井の偉人を発信する事業について、予算決算特別委員会でさらに審議することで収まった。
 
 再開後、佐々木部長は「由利公正だけでは無理だと思っている」と強調。由利を中心に、幕末の本県の偉人をちりばめた構成を想定しているとして、理解を求めた。

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