「sankaku」初の利用者となった仁愛女子短大と早稲田大の学生による学術交流会=8月20日、福井市中央1丁目の「これからビル」

 「若者が、まちについて語り合う場として理想的。使わせてください」。これからビル3階のコワーキングスペース「sankaku」(さんかく)開設に向け、棚や机を手作りし始めた7月中旬。これからビルの事業立ち上げ段階から関心を寄せてくれていた仁愛女子短大の澤崎敏文准教授から、ありがたい申し出をもらった。

 地域活性化をテーマとする澤崎ゼミと、早稲田大で地域マネジメントを学ぶゼミの学生有志が、合同で学術交流会を開くという。sankakuは、働く場であるだけでなく、セミナーやイベント会場としての利用も想定していて、できるだけ自由に使える空間にしていく。8月20日、オープン前に第1号の利用者を迎えることになった。

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 学生約20人が「若者と駅前の関係をデザインする」をテーマに熱い議論を交わした。sankakuの在り方については「“縁側”みたいに会話が生まれる場所に」「遊び心を取り入れるのも大事」と楽しい意見も。澤崎准教授は「駅前にあまり来ない地元の学生と東京の学生がまちのことを語り合えたことだけでも、十分価値がある」との言葉を寄せてくれた。

 「ここで生まれたアイデアが実現していけば、面白くなっていきそう」。コワーキングという言葉を初めて知った同短大2年の東真由さん(19)が声を弾ませた。利用者同士の交流や議論の延長から、その可能性を広げていきたい。

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 オープン直後にやってきたのは、「美」を統一テーマに中心市街地での出店を促す「美のまちプロジェクト」の竹本祐司さん(32)ら3人組。シェアオフィスの区画に同プロジェクトの事務所を置くことも決まっていて、イベント企画の打ち合わせ場所としてスペースが使われた。

 われわれスタッフとの雑談も挟みながら、緩やかな雰囲気の打ち合わせになったが、竹本さんは「この場所を使うことで、ほかの人とも話せるのがいい。人との触れ合いがあるエキマエらしい場所だと思う」。

 いろんな立場の人たちの交わりから、化学反応が起きる場に。思い描いてきたスペースの姿が、ちらっと顔をのぞかせた。(細川善弘)

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