未成年被害者の早期発見を目指し、養護教諭らが意見を交換した連絡会議=26日、福井市の福井県済生会病院

 性暴力被害の総合的な相談窓口を置く福井県済生会病院(福井市)は、未成年被害者の早期発見を目指して学校側との連携を強化する。窓口の存在を小・中学校、高校に周知し、事例を基に対処法を研究する機会を設ける。10代少女は問題を1人で抱え込む傾向が強いとされ、医療・教育両機関が協力して埋もれがちな性被害に耳を傾け、解決に導いていく。

 相談窓口は、同病院が昨年4月に開設した「性暴力救済センター・ふくい(通称ひなぎく)」。産婦人科医と臨床心理士らが緊急避妊治療や心のケアを行い、県警、行政担当者への橋渡し役も担う。

 ひなぎくによると、3月末までの1年間で33人から延べ74件の相談を受理。10代の相談が最多の11人(34%)で、次いで20代が6人(18%)と若年層の被害が目立った。

 ただ、センター長の細川久美子産婦人科部長は「数字は氷山の一角。被害を知られたくないとの不安から誰にも相談しない女性が相当いる」とみている。特に10代は、被害の多くが家庭内で起きているとし、口を閉ざす割合が高いと分析する。

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