新型転換炉ふげん(原子炉廃止措置研究開発センター)=2013年(福井新聞社ヘリから撮影)

 原子力規制委員会は15日、本年度第3四半期の保安検査結果を公表した。廃炉作業中の日本原子力研究開発機構の新型転換炉ふげん(原子炉廃止措置研究開発センター)=福井県敦賀市=で、必要な手続きを経ずに機器の点検記録を修正していた問題について保安規定違反と判定した。ふげんの違反は廃炉作業に入った2008年以降初めて。

 点検記録の修正問題は、環境管理課職員が訂正印や二重線を引く対応をすべきところを、所内ルールに従わずに書類の様式などを作り替えた。原子力機構が08年2月からの記録を確認したところ、約22万ページのうち、326ページで所定の手順を経ずに修正されていた。マニュアルでも5件で不適切な修正が見つかった。

 規制委の田中俊一委員長は同日の定例会合で「組織文化として極めてまずいことなので、きちっと対応すべきだ」と指摘。原子力機構は「今回の不備を品質管理上の重要な問題と重く受け止め、安全文化の醸成や法令順守の意識改革に努める」とのコメントを発表した。

 また、関西電力美浜原発では、原子炉主任技術者の選任に関し、規制委に届け出た日以降に後任者が着任するまでの1週間程度、前任者が業務を担う運用になっていた点を問題視。適切な運用に改めるよう、違反よりも軽微な「指導」を行った。

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