日本文理―坂井 5回表坂井2死三塁、石川雅晴が中前打を放ち2―3と追い上げる=石川県の金沢市民野球場

第138回春季北信越地区高校野球大会準々決勝・坂井2―3日本文理

 同点のチャンスはあった。

 1点を追う七回、坂井は昨夏の甲子園で活躍した山内良太の打席で小林寛弥が二盗。敵失が絡み、無死三塁とした。左打者の山内はボールをよく見ようとバントの構えから引いて打つバスターを試みた。

 しかし、フルカウントからの8球目。左腕新谷晴に対し「外のボールになるスライダーを振ってしまった」。空振り三振。続く左打者の帰山賢也も三振。石川雅晴の四球後、沢嵜一輝は左飛に倒れ、反撃ムードはしぼんだ。

 一方、一回に3点を先制されながらも坂井の代名詞「つなぐ攻撃」が形になった場面もあった。

 三回、先発の本格派右腕鈴木裕太から山内が150キロの直球をファウルするなど10球粘って四球。帰山賢も8球投げさせて四球を選ぶと、石川が詰まりながらも左前に運び、1点を返した。

 強豪相手に得たつなぐ打線の手応えと課題。川村忠義監督は「粘り強く戦ったが、接戦をものにできなかった」と語った。今夏は第100回全国高校野球選手権出場と甲子園初勝利が目標。逆転負けした昨夏の甲子園を知る石川は「次の1点が取れなかった。接戦をものにしないと、全国では勝てない」とあえて厳しい言葉を選んだ。

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