2017年1月の地方紙から見る単独喪主順位

 福井の葬儀、喪主は長男が主流―。生前、お世話になった人たちへの感謝と、故人との別れのため開かれる葬儀。福井県では75歳以上の男性が亡くなった場合、長年連れ添った妻が存命でも、長男が喪主を務める割合が高いことが福井新聞の「おくやみ欄」から浮き彫りとなった。調査した研究員や県内の葬儀社は、「長男を家の跡取りととらえる意識が今なお残っている」とみている。

 千葉大大学院人文公共学府特別研究員の金沢佳子さん(68)=茨城県常陸大宮市=が、福井新聞など全国の地方紙12紙の無料掲載「おくやみ」欄から、単独で誰が喪主が務めているか、続柄を調査。2007年1月と17年1月分を比較した。

 福井県は、07年は長男が72・02%で、石川県(73・08%)、山形県(72・73%)に次いで3位。10年後の17年は、福井県が68・93%と石川(66・32%)、茨城(66・04%)を上回りトップとなった。

 ■後継者としてお披露目

 17年の福井県では、2位の子(長男以外)が8・74%、3位の妻は5・18%と、長男の割合が群を抜いている。一方、全国でも核家族化率が高い長崎や佐賀は、妻が5割強を占めてトップとなっており、地域色が顕著となった。

 日本には長年、長男が優位にある「家制度」があった。核家族が増え、夫婦社会となっている現代。結婚式などは「家制度」は薄れつつあるが、葬式には今なお色濃く反映されているという。

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