東口順昭選手のW杯日本代表入りを喜ぶ祖母の井上豊子さん=5月31日、福井県越前市

 サッカーのワールドカップ(W杯)日本代表に5月31日、母が福井県越前市出身など福井にゆかりのある東口順昭選手が選ばれたことを受け、同市内に住む祖母らから、大舞台での活躍を期待する声が聞かれた。

 まー君、おめでとう―。東口選手の祖母井上豊子さん(80)は、越前市内の自宅で両手を合わせて代表メンバー発表のインターネット中継を見守った。西野監督から東口選手の名前が呼ばれると「涙が出るほどうれしい。W杯ではけがをしないよう頑張って」と満面の笑みを浮かべた。

 東口選手は井上さんの次女の長男。同県鯖江市内の病院で産まれ、小学生の夏休みには2人の姉と毎年のように井上さんのところに遊びに来ていたという。

 福井工大在籍中は毎月2、3回は井上さん宅を訪ね、おばあちゃんの手料理を楽しみにしていた。「大好きな肉料理を毎回用意して待っていた。大きい茶わんに3杯はご飯を食べる、いい食べっぷりでした」

 プロ入り後は、実力をさらに伸ばしレギュラーに定着。活躍が認められ、越前市ふるさと大使にも委嘱された。しかし、大きなけがを何度も経験しており、4月下旬の試合中に顔の骨を折る大けがを負ったときは、近所の神社に毎日のように通った。そのかいあってか、治りが早かったからと、代表発表のこの日も朝から同じ神社にお参り。自宅の仏壇にも何度も手を合わせて吉報を待った。

 練習に忙しい孫を思いやり、最近は携帯電話のメールで連絡を取り合っている。先の代表候補入りの際に「けがが心配です」と送ったメールには「おばあちゃん、ありがとう。心配かけてごめんねー」と笑顔の顔文字付きのメッセージが帰ってきた。

 ガンバ大阪の試合に応援に行くと、東口選手は肩をたたいて「おばあちゃん、元気でいてよ」「体に気をつけて」と気遣ってくれるという。W杯日本戦の生中継は「ドキドキして見ていられない」と、録画して観戦するつもりだ。

 「けがは心配だけど、試合に出たときはいつも手をたたいて喜んでしまう。W杯もやっぱり一度は出場して元気な姿を見せてほしい」と応援している。

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