ふるさと納税サイトに掲載された財政難の福井市を応援するメッセージ

 「職員給与削減やプールの(開放)中止などを検討しているというニュースをみました」-。福井県福井市で大雪対策の影響による財政難が明らかになった5月中旬以降、同市へのふるさと納税による寄付が相次いでいる。5月は前年同月比で件数は4倍、寄付額は5倍を超えた。市や市職員、市民を気遣うコメントを添えたものも目立っている。

 「豪雪対応で財政が厳しいと知りました。菩提寺が市内です」「もう5月ですが、ニュースで豪雪の影響について聞きました」「あの雪に負けなかった福井の人は強い。街を強くするために、極少額ですが役立てていただきたいです」「雪かき費用の足しにしていただけましたら幸いです」。市がふるさと納税を募っている専用サイト「ふるさとチョイス」には、寄付とともに応援メッセージが続々と集まっている。

 市まち未来創造室によると、昨年5月の寄付は13件57万円だったのに対し、今年は31日午後5時時点で53件305万5千円に上り、約8割(41件)が中旬以降に寄せられた。53件のうち17件に市の財政難に関するメッセージが付いていた。コメントがない分にも支援の寄付が含まれているとみられる。

 同室は昨年10月からふるさと納税のPRに力を入れているが、大雪に見舞われる前の10~12月の寄付額の伸びは、最大でも前年同月比約2倍にとどまっていた。

 寄付金の使途として「災害・事故に強い都市の整備」を目指す「安全・安心な、住むひとにやさしいまちづくり」を選ぶ人が増えているという。同室の担当者は「心温まる支援をいただき、本当にありがたい」と話していた。

 ふるさと納税とは別に、29日には市内の塗装業者から市に10万円の寄付が届けられた。

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