ドラッグストアの福井県内出店状況

 「日用品に化粧品、食品。いろいろな物が買えるから便利」。福井県福井市の女性(70)は、2週間に1回ドラッグストアを利用する。「野菜はスーパーより種類も数も少ないけど、安いのが魅力。品ぞろえがもっと充実したら、スーパーに行く機会はぐんと減るかもしれない」と話す。同市の主婦(59)は週に3回利用し、各社の店舗を使い分けている。「置いてある薬や化粧品の種類、価格は(各社の)店によって違うから」。できるだけお得な買い物を心掛けているという。

 ■10兆円まで成長か

 国内のドラッグストア市場は拡大を続けている。経済産業省の統計によると、2017年の販売額は前年比5・4%増の6兆580億円。コンビニの同2・4%増、スーパーの同0・4%増と比べると、勢いが分かる。

 国内外の業界に詳しいドラッグストア研究会(東京)の松村清会長は市場について、「10兆円まで伸びるだろう」と推測する。「各店舗で扱う平均的な商品数はコンビニの約3千点に対し、ドラッグストアは約1万5千点。価格も安く、利便性が高い」のが理由だ。

 マツモトキヨシホールディングス(HD)=千葉県=の広報担当者は「ドラッグストアもスーパーもコンビニも売っている物に変わりがなく、小売業界全体が同質化してきている」と分析。品ぞろえが同じなら、価格が消費者の店舗選びを左右する。ただ、同社は極端な価格競争に走るのではなく、他社にはない専門性を打ち出し差別化を図る。「『健康で美しく』をコンセプトに、化粧品、医薬品、健康食品を軸とした商品展開を進めている」と戦略を説明する。

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