「子犬工場」問題で、福井県知事に業者の厳格指導を求める嘆願書への賛同署名を呼びかける藤永隆一代表=5月30日、福井県福井市の福井新聞社

 福井県内の動物販売業者が一時犬猫約400匹を過密状態で飼育、繁殖し「子犬工場(パピーミル)」状態だったとされる問題で、県内動物愛護活動者が6月中旬にも、西川一誠知事へ業者に対する指導監督の厳格化を求める嘆願書を提出する。嘆願書に添えるため署名活動も開始、街頭活動やネットで協力を呼び掛けている。活動に携わる団体代表者は「業者に立ち入りし指導・監督できるのは県職員だけ。二度と劣悪な『子犬工場問題』が起きないよう申し入れたい」としている。

 3月の子犬工場問題発覚を受け、県内10の団体・個人が動物愛護福井県連盟を立ち上げた。代表にはNPO法人福井犬・猫を救う会の藤永隆一さんが就いた。3月に公開された動画や写真で狭いコンクリートの囲いの中に数十匹の犬が鳴いているのを目の当たりにし、メンバーは「まさか福井で」「寝耳に水」と驚いたという。

 問題に対処する過程で、繁殖業者を指導監督する立場の県が「虐待と言えない」との見解を示していることに対して、「誰が見ても虐待」と指摘。動物愛護管理法に飼育面積や飼育員1人当たりの飼育数など数値規制がないことを踏まえたとしても、「問題の業者は一時1~2人で400匹飼育していたというから次元が違う」としている。

 5年ごとの更新時、年に一度の立ち入り検査を厳正に実施していれば「子犬工場」問題は無かったとし、嘆願書では「業者への厳正な県の指導監督」「情報公開」を要望している。連盟によると、県内には多頭飼育している疑いがある繁殖業者が複数あるという。

 5月31日午後4時から、福井駅西口で街頭署名活動を実施する。また、ネットでの署名はNPOのホームページ(福井犬猫を救う会で検索)にリンクがある。

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