測定機器のデータに基づいて管理栄養士が食事などの助言をしているスギ薬局福井田原町店。利用客の健康支援の一環という=福井県福井市文京2丁目

 ■西日本の雄も

 コスモス薬品は九州が地盤で、西日本の雄ともいえる存在だ。897店舗(4月末現在)を営業し、近年は中部への攻勢を強めている。

 今月26日に開店した小浜市の店舗の近くでは、クスリのアオキHD(石川県)も出店を予定。Genky DrugStores(ゲンキードラッグストアーズ)=坂井市=は、両店からやや離れた場所で小浜市での2店舗目の出店を計画している。ゲンキードラッグストアーズの担当者は「他社にぶつけることを意識したわけではない」と話すが、小浜市で今後、3社の激しい競争が繰り広げられるとみられる。

 コスモス薬品は、ローコスト経営による低価格展開で支持を集める。売上高に占める販管費の比率は15%と業界内で非常に低い。食品にも力を入れており、ゲンキードラッグストアーズに近い戦略だ。調剤は手掛けていないが、2017年5月期の売上高は5027億円とスギHDを上回る業界4位の規模。コスモス薬品は調剤について「将来的には必要。参入時期を検討している」(広報担当)とさらなる成長を期す。

 ■新幹線延伸が拍車

 このほか、バローHD傘下の中部薬品(岐阜県)は「Vドラッグ」を県内で15店舗、「マツモトキヨシ」を展開するマツモトキヨシHD(千葉県)とココカラファイン(横浜市)は共に2店舗を営業する。

 このうちマツモトキヨシHDは、駅ナカや商業施設内、郊外など出店場所に応じて20~450坪と多彩に店舗展開する機動力が強み。同社は、北陸新幹線金沢開業に伴ってJR富山駅内に出店した例を挙げ「今後、沿線の駅近くに出店することはあり得る」としており、延伸によって各社の競争がさらに激化する可能性もありそうだ。

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