福井市役所=福井市大手3丁目

福井市が見直しを検討している2018年度の主な事業

 大雪対策の影響で財政難に陥っている福井県福井市は、本年度の財源不足解消を図るため、約700事業のうち市文化会館整備といった大型事業の先送りや既存事業の中止など約150事業を見直し、約5億円の捻出を検討していることが5月28日、関係者への取材で分かった。

 市文化会館は、2023年春の北陸新幹線県内開業までに市東公園に新築移転する計画で、本年度一般会計当初予算では埋蔵文化財の試掘調査費などに370万円を計上している。先送りの検討事業の一つ、温泉施設「みらくる亭」大規模改修事業は、19年度に着工、20年度にリニューアルオープンする計画。市債2100万円に県負担900万円を合わせ約3千万円を盛っていた。市文化会館、みらくる亭とも、本年度事業の先送りにより事業完了時期が延びるかは不明。

 既存事業の中止では、敬老祝金進呈、観光駐車場整備、学校プール開放などが検討の対象になっている。図書整備費の減額、地域コミュニティバスの試行順延なども視野に入れているもよう。市はできる限り市民サービスの低下を防ぎたい考えで、東村新一市長は28日の市会全員協議会で「市民生活や市政運営に支障が生じないよう全力を傾けていく」とした。

 同日、6月補正予算案について会見した村田雅俊市財政部長は、事業の先送りや見直しに伴う議案提出について「予算を減額補正するにしても6月議会(での提出)は難しいだろう」との認識を示し、9月市会以降になると説明した。

 市は本年度13億円の財源が不足するとし、事業の見直しで約5億円を捻出し、残り約8億円については9カ月間の常勤職員給与、管理職手当、特別職報酬の削減で賄いたい考えで、市職員労組に削減案を提案している。

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