新婚生活を送った東京。慣れない地での暮らしに新婚生活はギスギスしていった

■東京へ出たものの・・・

僕たちは、出会って3ヶ月、遠距離恋愛を3ヶ月したのち、福井から東京へと引っ越しました。引っ越しのその日に入籍を済ませ、福井県民だった彼女が、僕の妻として東京での生活をスタートしたのです。初めて東京で生活をする妻。まだ23歳だった妻には、東京という文化と新婚生活というのは未知の世界でした。友達もいない、今まで助けてくれていた両親がそばにいない、付き合って1年にも満たない他人と生活をする、そして福井とは違って自然が少なく、とにかく多い人やお店やいろいろなものに戸惑いを隠しきれず半年で「わたし、無理かも。」音をあげました(僕のサポートも未熟だったので。)僕は僕で、急に決まった(自分で決めたんですけどね…)新婚生活にストレスを感じていて、ギスギスしていた2人。「結婚ってこんなにも大変なのか」と感じたまま迎えた初めてのお盆の福井帰省。そのとき、両親の前で弱音を吐いた妻に、お義父さんがこう怒鳴りつけたのです。

「お前が決めて嫁にいったんだろ。弱音を吐くなら二度と帰ってくるな!」と。

突然のこの言葉に驚きましたが、その反面お義父さんの優しさを感じました。本来なら可愛い娘に「いつでも帰ってこいよ」と言いたいはず。でも今まで僕に対して“東京の男”というイメージを持っていたお義父さんが価値観を変えて接してくれた。そして、この言葉が僕と妻を見守ってくれていると思ったのです。なぜなら、僕たち夫婦が結婚を甘くみていたことをお父さんは見抜いていてあえて叱ってくれたからです。

恥ずかしい話、価値観を変えなければいけないのは僕たち夫婦でした。

その日を境に、僕たちは見方や捉え方が変わっていきました。それまでは結婚生活というもの、夫婦というもの、そして環境や他人というものに対して、自分の価値観の中だけで生きていたことに気づいたのです。そして、「どうしたら相手が喜び自分も嬉しいのか?」を考えるようになりました。それからは自然と「ありがとう」「ごめんね」も増えた気がします。

そんなこともあり、妻は結婚生活や東京への見方、捉え方も変わり、徐々に生活にも慣れていきました。また東京で生活をするにつれて、客観的に親と過ごした日々や、福井県という場所を見るようにもなっていったのです。人の考え方、環境の違い、文化の違い、もちろん言葉の違いまで、東京を見ることで、福井という場所を改めて知ることができたのです。

関連記事