子どもを預け、職業訓練に取り組む参加者=5月25日、福井県敦賀市松島のパーソネルサービス

 未就園児の母親らが仕事のスキルアップを目指せる福井県内初の託児付き求職者支援訓練が、福井県敦賀市内の事業所で行われている。一度仕事を離れると再就職への不安を抱える母親も多いことから、子どもを預けながら無理せず技能が学べるよう後押しする。

 訓練は雇用保険を受給できない求職者を対象に早期就職を支援する制度。民間が厚生労働大臣の認定を受けて行う公的な職業訓練で、費用は国が負担する。

 託児付き訓練は、福井労働局と独立行政法人「高齢・障害・求職者雇用支援機構」福井支部が、敦賀市で人材派遣、再就職支援業の「パーソネルサービス」(川島博社長)に委託、3月に開講した。男女、託児利用の有無を問わず募集し、30~50代の女性13人が学んでいる。

 託児サービスの提供に加え、訓練時間を通常より原則1時間短縮。午後3時前に終了し、夕飯の支度や子どもの送迎などができるよう配慮している。訓練は5月末までで、パソコンの基本操作や表計算ソフトの実践的な使い方を学んでいる。

 託児はうち2人が利用している。費用は国負担で、近くの小規模保育園が協力している。3歳の娘を預けて参加する市内の主婦(38)は「託児がないと子どもを預ける費用や施設探しが必要。安心して勉強に集中でき、ありがたい」と話す。

 託児利用が少なかったことについて、同支部では「初年度ということもありまだ十分に認知されていないのかもしれない。今後さらに周知に努めたい」としている。川島社長は「子どもの就園後に再就職しようとする際、自分に自信が持てない女性は多い。女性の社会進出が進む中、託児付き訓練の需要が増えていくのでは」と話している。

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