福井県勝山市内3中学校の再編について議論を再開した検討委=5月24日夜、市教育会館

 勝山市の中学校再編は前回、9年にもわたる協議を経て結論が事実上、先送りされた。市内の生徒数はその後もなお減少し、校舎も築50年を超えるなど、学校を取り巻く環境は厳しさを増している。新たな検討委が前回の議論をベースにどう判断するか注目される。

 前回の検討委では当初、3中学校を既存校舎を使い1校に再編する案を素案として提示。その後、2校への再編案も同時に検討する方針が出され、さらに新築1校案も浮上し議論は曲折した。

 当時、保護者からは既存の校舎を活用する案への反発が強く、再編を望む声は少なかった。また教員からも生徒数について「現状が適当」という声が上がった。

 ただ議論が「中断」したこの5年間を見ると、生徒数は計645人から本年度574人にまで減少。1989年(平成元年)と比べると約4割までに落ち込んでいる。

 部活動の数も減り運動部以外の選択肢がなくなりつつあり、市内の保護者からは懸念の声も聞かれる。市教委では再編のめどとしている2024~25年度には生徒数は500人前後になるとみる。すべての学校で200人を割り込み、前回の議論でも「一つの区切りとして」(市教委)再編時期を決める目安になった。

 校舎の老朽化も進む。勝山中部中では築52年が経過した校舎があり、他校でも築40年超がずらり。再編のめどとしている時期には多くの校舎が築50~60年に迫り、長寿命化工事などの議論も必要となる。

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